挑戦と我慢

今年は「頭を使うこと」を徹底させ、戦術の部分では、プレーモデルとして「攻撃的かつボールを大切にするこ

と」をベースとしながらも、相手の出方(守備)によって選手の判断によって戦術を変更させること、技術の部

分では「止める」、「蹴る」ことに対する「こだわりを持つ」ことなどを要求しています。

 

例えば、「パス」しか選択肢がなかった者はスペースに「ドリブル」で運ぶことを考え、保守的にボールを大切

にしていた選手は縦パスを考えることになります。また、選択肢が増えれば、今度は「決断」が求められます。

そして、「決断」の後に「実行」に入りますが、相手が縦パスを読んでいれば、横パスに切り返す「変換」をす

る必要が出てきます。

 

選手は、選択肢1つ⇒決断⇒実行から、選択肢3つ⇒決断⇒変換⇒実行となるわけですから、これまで以上に考

えること、決断力を求められます。しかも、いくら頭で考え、決断をしても、それを実行する技術がなければ、

いけないわけですから、技術に自信のない選手は迷いが生じ更に時間がかかります。技術が足りない選手は、そ

こでミスをしてしまいます。

 

ですから、現時点ではミスも多く、しかも、後半になると守備に回る時間が多くなり、体力の低下から状況把握

、 受ける前の準備が疎かになり、ゴール前でのミスが目立ってきます。その結果、被シュートの本数も増え、被

シュートの本数が増えれば、失点をする確率も増えるわけですから、大差で負けることも決して不思議では無く、

むしろ、現段階では必然です。

 

しかし、90分間パフォーマンス(フィジカル、技術、思考力など)が続く者はまだおりませんが、途中までは

、その要求の中で自分を出せる選手もおります。また、試合の中では、私が驚くようなプレーを見せる選手も現

れてきています。

 

1・2年目はリーグが2部制ということもあり、どうしもて負けないサッカーをする必要があり、昨シーズンは、

2部制が凍結されたため、負けないサッカーからの脱却はできましたが、確立したスタイルがなかったため、試

合によって色々な戦術で戦い、選手の「できること・できないこと」、「やりたいこと、やりたくないこと」を

見つけるために費やしました。そして、今年、これまでの経験を踏まえて、「攻撃的かつボールを大切にするサ

ッカー」をチームの「哲学」として掲げ、その実現、質を上げるために戦っております。

 

勿論、時間はかかると思います。なぜなら、本学でサッカーを続ける学生は、高校年代にしっかりとした指導を

受けていません。監督が居ない、監督が居てもレギュラーじゃないから見てもらえなかったなど、これが普通で

す。しかし、今年から取り組んでいる「育成」に焦点を当てたサッカースタイル(プレーモデル)で結果を出す

ことができれば、学生は選手と同時に人として成長でき、私も指導者として成長することができ、そうすれば、

極端な話、どのような選手でも、成長をさせることができるのではないかと考えます。

 

とにかく、今は結果が出なくても、ぼろ負けしても、我慢。

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コメント: 1
  • #1

    Rebecca Broder (火曜日, 24 1月 2017 20:39)


    It's hard to come by knowledgeable people in this particular topic, but you sound like you know what you're talking about! Thanks